■質問です!「ところでマーケティングって何ですか?」
マーケティングは重要とほぼすべてのビジネスマンは「YES」と答えます。
しかし、次の質問をすると多くのビジネスマンはそこで言葉が詰まってしまいます。
「ところでマーケティングって何ですか?」
さて、あなたはどうでしょうか?この素朴な質問に即答できますか?
普段、耳にし、言葉にしているにも関わらず、
あいまいなまま「マーケティング」を使ってしまってはいないでしょうか?
■マーケティングとは..."○○○"である!
マーケティングが何を意味するのかの定義は千差万別の考え方があるようです。
マーケティングとは「市場調査」だと捉えている人もいれば、マーケティング費用という
表現をする場合には、「広告宣伝費用」と意味して話す人も多いようです。
どんなビジネスの場面でマーケティングを捉えるかで、その意味するところは異なりますので、
一概に「これは正解」「これは間違い」と決め付けることはできません。
しかし、マーケティング活動の目的が、
自社の商品やサービスをより多くのお客様に届けることにある点を踏まえれば、
マーケティングとは...「売るための作戦・仕組みづくり」と
定義することができるのです。
■今なお、コカ・コーラが強い本当の理由とは?
では、ここで、コカ・コーラのマーケティング戦略をヒントに理解を深めていきましょう。
清涼飲料水のメーカーはたくさんありますが、
コカ・コーラの優位は当分揺るがないといわれています。
それはなぜでしょうか?
たとえば、A君はサントリーの「伊右衛門」が好きだとしましょう。
渋谷駅を降りて歩き出したA君はノドが渇いて自動販売機を探します。
すると、最初に出会うのはコカ・コーラの自動販売機である確率が一番高いのです。
なぜなら、コカ・コーラが約100万台にものぼる
日本で一番多くの自動販売機を保有しているからです。
さて、そこでA君は、「伊右衛門」じゃないとイヤだといって
サントリーの自動販売機が見つかるまで渋谷の街をあてどなくウロウロするでしょうか?
いいえ。しませんよね。
多くの場合は、最初に見つけた自動販売機の緑茶飲料で妥協することでしょう。
つまり、清涼飲料販売においては、
自動販売機の数が雌雄を決する「天下分け目の戦い」なのです。
それを見抜いて真っ先に好立地と台数を確保したコカ・コーラのマーケティング戦略は、
まさに「売るための作戦・仕組みづくり」だったのです。
■優れた商品なのに売れないのはなぜ?
さて、いかがだったでしょうか?コカ・コーラの例を見てもわかるとおり、
自社の商品やサービスをより多くのお客様に届けるためには、
「売るための作戦・仕組みづくり」が非常に重要なのです。
もちろん、優れた商品を開発することも大切ですが、
「売るための作戦・仕組みづくり」がなければ、
その商品は、お客様に届けることすら難しくなってしまうのです。
最後にもう一度、あなたに質問します。
「ところで、マーケティングって何ですか?」
参考資料
□「ケースで学ぶマーケティングの教科書」(岡本泰治・著/秀和システム・刊)

執筆者プロフィール
岡本 泰治 株式会社ディレクタス 代表取締役
京都大学文学部卒。株式会社リクルートを経て1993年株式会社ディレクタスを設立。Eメールマーケティングを核に数多くの企業のインターネット・ダイレクトマーケティングを総合的に支援している。著書に『ケースで学ぶマーケティングの教科書』がある。
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